【創業融資支援】起業・開業時の融資(資金調達)相談におすすめのサポート会社をランキング形式でご紹介します!

あなたは創業融資を受けられる?事前に信用情報をチェックしてみよう!

公開日:2022/07/15  最終更新日:2022/06/14


創業融資を進めようとすると、融資担当者に必ず信用情報をチェックされます。過去にローンやクレジットカードで延滞等の経験があり、融資の申請に支障があるのではないかと心配している人もいるのではないでしょうか。ここでは、融資の審査に必要な信用力やチェック方法、そのほかにも自分でチェックしておくべき項目についてご紹介します。

融資審査に必要な「信用力」とは

創業融資を受けるときには、それまでの実績がない分、それに代わるものとして事業計画や返済計画などの書類の作成や面談に臨むための対策などに関して十分な準備が必要です。もう一つ乗り越えなければいけないことが、個人の信用力である信用情報です。信用力でチェックされるのは以下のポイントです。

■自己資金

自己資金は個人の信用力を測るための重要なポイントで、目安としては創業資金の1/2~1/4、3割程度は用意しておきたいです。創業のために無理やり工面した見せ金でないか、まじめに返済できる人かどうかを判断するため、過去半年から1年分の預金通帳をチェックされることが多いです。自己資金がどのように蓄積されたか、給料なのか、退職金なのか、保険を解約した返戻金なのかなど、根拠とともに確認されます。起業を決意した段階から、自己資金の貯め方を意識しておくことをおすすめします。

■返済可能性

創業融資で重視されるのは返済能力です。事業計画書に、きちんと利益が上がり、返済できる計画が記載されているかが重要です。経営が軌道に乗った時点で、月ごとの税引き後の利益が返済額より多くなっているかがひとつの目安となります。

■資金使途

融資する資金を何に使うのかを明確に示す必要があります。事業全体でいくら必要か、いくら不足なのかを算出し、その不足分を創業融資で調達するようにしましょう。

■CICの情報

個人の信用力を測るうえで重要視されている個人信用情報の中でも代表的なものがCICの信用情報です。信用情報機関は主に3つありますが、CICは個人のクレジットやローン利用に関する情報の収集や管理、提供、開示を行っています。

クレジットカードの利用状況はいったんCICに収集されます。開示申請を行えば、誰でも情報を確認することができます。創業融資の審査で見られる返済能力の点において、CICの情報に傷がついている場合は、返済能力が低いと判断されます。逆にCIC情報で問題がなければ返済に問題がないとみなされます。

自分の信用力をチェックする方法

自分の信用力をチェックするためには、CICに信用情報の開示請求をし、開示報告書を取得することが必要です。どのような流れで取得するのか見ていきましょう。

■申し込み方法

窓口・郵送・インターネットの3つの方法で申し込み可能です。最も手軽なのはインターネットで、請求できるだけでなくすぐに情報を確認することもできます。

・窓口
主要都市にCICの窓口があるので、設置されている端末を操作して申し込むことでその場で情報を入手することができます。

・郵送
申込から10日程度で情報が送られてきます。

・インターネット
CICに電話をし、受付番号を取得後、CICのサイトで必要情報を入力すれば、情報が記載されたPDFをダウンロードできます。

■開示情報

情報が記載されている信用情報開示報告書にはクレジット情報と申込情報、利用記録の3種類の書類があり、一番重要なのはクレジット情報です。クレジットやローンの契約に関する信用情報が契約している会社ごとにまとめられています。お支払いの状況欄の返済状況の部分に「異動」と書かれている場合、長期の支払い延滞があったことを示すため審査はかなり厳しくなります。

また、終了状況に貸倒や本人以外弁済、法定免責などとある場合もブラックリスト入りしていると考えていいでしょう。入金状況欄では、未入金を示すAがついていないかどうか確認しましょう。

■開示報告書に問題があったら

お支払い状況欄に異動があったり、入金状況欄にAがあったりした場合、滞納や未納になっている理由を説明できるように準備する必要があります。滞納や未納を繰り返している場合は融資自体が難しくなりますが、内容や金額によっては協議や支払いによって異動原因を解消できるケースもあります。難しい場合には契約終了後5年間、履歴が消えるのを待つか、融資以外の資金調達を考えなければいけません。

そのほかにセルフチェックすべき項目

融資審査を受ける前に自分でチェックできることはどんなことでしょうか。

■クレジットカードの支払い

クレジットカードを複数枚持っている人は多いと思いますが、通帳の残高を確認していなかったために滞納通知が届いたというケースも少なくないです。過去に滞納したことがなかったか、合った場合にすぐに支払ったかどうかを思い返してください。もし心当たりがある場合には、いつ頃のことでどのような対応をしたのか明確に説明できるようにしましょう。

■税金の滞納

所得税や住民税、固定資産税などさまざまな種類の税金がありますが、税金が未納だったり滞納していたりすると評価は下がってしまいます。現時点での未納がないかに加えて、過去に滞納がなかったかも調べておきましょう。公的な支払いを期日までに支払えるかどうかは、借入金を期日までに返済できるかにつながります。融資の申請前に未納や滞納がある場合には、できるだけ申請前に納付しましょう。難しい場合には、どのような計画で今後支払っていくのか説明できるよう準備しておきましょう。

■公共料金の支払い

公共料金や家賃など毎月支払いが発生するものに関して、送れずに支払っていますか。融資を申請する半年前くらいまでの状況を思い返して、未払いのものがあれば払っておくようにしましょう。

■携帯料金の支払い

携帯料金の支払いは公共料金と同じく、チェックされる項目の一つです。購入時に割賦払いの契約をして、月々の料金に割賦代金が含まれているプランも多くありますが、その支払いの遅延状況も確認されます。月々の料金だけでなく、本体の割賦代金も含めて遅滞がないか、期日通りに支払っているかを事前に確認する必要があります。

■預金通帳の確認

審査の際には銀行の預金通帳を提出し、入出金状況を確認されます。入出金のバランスや残高を見ることで、管理がきちんとできる人なのか、今後資金繰りを管理できるのかを判断されます。自分でも預金通帳を事前にチェックして、自分の管理状況を把握しておきましょう。

■借り入れがある場合

融資を申請する時点で、ローンが残っていたり、消費者金融から借りていたりする人もいるかもしれません。ローンに関しては、残高や返済状況は申告しなくても事前に調べられていると考えていいでしょう。いずれにしても、期日通りに返済しているかが重視されますので、現状の把握をしたうえで、今後の返済計画について説明できるようにしておきましょう。

 

融資の審査の段階で指摘されて初めて自分の未納分や滞納分を思い出すことは、低い評価につながるため、できるだけセルフチェックで自分の資金状況を把握たりCICで簡単に自分の信用情報を取得したりして、今後の支払い予定などを明確にしておくことが大切です。滞納状況にもよりますが、信用情報のチェックでひとつでもひっかかったら融資が受けられなくなるわけではないので、どんな項目でも誠実に回答できるように準備をしておきましょう。

おすすめ関連記事

サイト内検索