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創業融資の面談をする前に確認しておこう!面談での注意点やNG行動

公開日:2021/09/15  最終更新日:2021/09/03


創業融資を受ける場合、創業計画書といった書類の提出だけではなく、その後に行われる面談が融資を判断するポイントとされ大きなウエイトを占めるといわれています。この記事では面談でどのようなことが聞かれるのか、面談で成功するためにはどうしたらいいのかを詳しく解説するので、ぜひ参考にしてみてください。

なぜ面談をするのか

創業融資の審査にはなぜ面談が必要なのでしょうか?銀行などの融資であれば、提出された書類をもとに審査した上で融資をするか否かを判断されるのが一般的です。しかし、創業融資を申し込む人は基本的にこれから会社の経営者になる人なので、貸す側としては提出された書類とあわせて将来のビジョンを聞いて、融資をするかを判断したいと考えているのです。

日本政策金融公庫は、開業率を上げるために基本的に融資の審査を通したがっているといわれており、融資をすることを大前提として面談を行っています。今から事業を始める側としては、これから行う事業を直接説明する絶好のチャンスともいえるでしょう。面談では担当者からいろいろと厳しい質問をされることもありますが、基本的には融資をするための「関門」だと思って臨むようにしてください。

面談で注意すること

実際に面談を受けるとなったときに注意すべき事項があるので確認しておきましょう。まずは基本的なことなのですが、面談時の服装はスーツを着用して、言葉遣いもきちんとして臨んでください。ベンチャー企業で私服などラフな服装で仕事を行う会社であったとしても、申請者はあくまでも融資をお願いする立場ですから、スーツを着用し、ネクタイを締めて担当者に失礼がないようにしなければなりません。いくら事業内容が素晴らしく、しっかりした創業計画を立てていても、申請者の印象が悪ければ融資を断られてしまうかもしれません。

次に、面談の内容はあらかじめ提出した「創業計画書」を中心に質問されるのですが、「創業計画書」の内容と矛盾した受け答えを行ってはいけません。自分で作った「創業計画書」なので、内容に沿った質問をされれば即答できるように事前にしっかりと準備しておきましょう。

さらに、質問されれば自信を持った態度で回答してください。面接となると緊張してしまい、小さい弱々しい声になるかもしれませんが、このような態度は大きなマイナスポイントです。胸を張って背筋を伸ばして、きちんと受け答えをしましょう。

ただし、自信を持ちすぎる態度にも注意が必要です。担当者の中にはあえて意地悪な質問をする人もいるので、その際に不快な態度を表したり、感情的な受け答えをしたりして、担当者に不快感を与えないようにしましょう。また、質問された内容以外のことを良かれと思って発言しないように注意してください。

自分では能弁だと思っても、担当者は決してそうは思ってくれません。尋ねられたことに対して、的確かつ簡潔に答えた方が格段に印象はよくなります。自分が手掛けようとしている事業について、自分の思いを担当者に熱意をもって伝えるようにしましょう。事業を通して社会貢献したいなどの気持ちが担当者に届くように伝ええてください。担当者も人間なので、熱くビジョンを語る人には好感を持つでしょう。

面談で聞かれること

面談でどのようなことが聞かれるかは最も気になるところですが、主に次に挙げる事項を尋ねられます。

創業する理由は?

入社試験のように、まず聞かれることは「入社したい理由は何ですか」という質問です。創業融資の面談も同じで、担当者がまず尋ねたいことは、事業を創業する理由・動機は何かということです。この質問に対しては、自分が会社を立ち上げようとした理由、事業を始めようとした動機を簡潔にわかりやすい言葉で説明してください。

事業経験と創業の関連性

申請者が今までどのような仕事に従事してきて、そのことが新たに立ち上げる事業とどのようにつながっているのかは担当者としては関心があるところです。事業経験が豊富であることをアピールすることはもちろんですが、経営者としても堅実な考えを持っていることも伝えましょう。事業経験とあわせて申請者の人柄を理解してもらうことが重要です。

事業内容

申請者が今からどのような事業を始めようとしているのか、顧客層・購買層は企業なのか個人なのかといった質問は必ずされます。仮に事業内容が専門的で、説明してもなかなか理解しにくい分野であっても、担当者が理解できるようにかみ砕いた言葉でわかりやすく説明するように心がけましょう。深く理解してもらえるように、表やグラフなどの資料を準備しておくといいかもしれません。

同業他社との違い

すでに存在する分野に新規参入する場合、実績を上げていくことは容易ではありません。担当者としては同じ事業を行う他社との違いを聞きたくなるでしょう。自分が始める事業の特長、同業他社に比べて優れている点をきちんと説明してください。

顧客に関する事柄

事業内容を説明するときに顧客数などについて具体的な数を尋ねられる可能性があります。今後顧客を開拓したり顧客が不特定多数であったりする場合は、今までの営業実績をアピールして展望を説明することになります。顧客層・購買層をどのように定めているか、商圏はどこを目標としているかなど、きちんとマーケティングをしていることもアピールしましょう。

開業場所

新たに事業を行う場所、会社の所在地についても尋ねられる可能性があります。広さや場所は適当か、経費の面で無理はないかなども説明しましょう。

自己資金

融資以外に自分で準備した自己資金について質問されることがあります。自己資金は今後の返済をする必要がないので、事業の安定性を判断する指標になります。自己資金以外に借入れがあった場合は、返済の目途なども説明する必要があるので把握しておいてください。

個人の負債

事業資金以外にも申請者個人のローン・借金・負債についても聞かれます。負債がないに越したことはありませんが、どのような種類の負債があって返済計画はどうなっているかなどをきちんと説明できれば問題はありません。

出金、入金状況

面接を行う段階で、公共料金や税金、家賃などの支払いに滞納がなく、きちんとなされているかは担当者としては気になるところです。この質問で申請者に資金管理能力があるかの判断をされることになります。

売上、経費の根拠

申請の際に添付書類として提出する「資金繰り表」について、きちんと説明できるかも重要なポイントです。きちんとした収支計画を立てているのかはもちろんですが、収入・支出ともに明確な根拠を説明する必要があります。

資金繰り計画

担当者は融資後にきちんと返済できるかを最も懸念します。毎月どれくらいの売り上げがあり、いくらの経費が必要で、その中から毎月返済できるかといった「資金繰り計画」を説明する必要があります。

面談でやってはいけないこと

融資する側は、融資額に根拠があるのかを知りたがっています。このときに申請者が一番いってはいけないのが「いくらなら借りられますか」という質問です。この言葉には事業の計画性や経営者の真摯な姿勢がまったく感じられません。

創業融資は新たに始める事業を資金の面から支援するものなので「いくらなら借りられますか」はただの金銭消費貸借契約になってしまうので禁句だといえるでしょう。また、面談に際してきちんと準備していないと思われる言動もやってはいけません。多額の融資を受けて事業を始めるわけなので、何を質問されても即答できるように準備していないと信用されません。

 

創業融資を受けられるか否かは、「創業計画書」の内容とあわせて面談での対応にかかっています。聞かれた質問に対して、的確に答えられることはもちろんですが、新たに始める事業についてどれだけの情熱を持っているかが見られることになります。記事の内容を参考にして万全の状態で面談に臨みましょう。

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