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日本政策金融公庫で融資の審査を受ける際にかかる期間

公開日:2020/07/15  最終更新日:2020/07/01

これから新しい事業を立ち上げたいけれどお金が不足しているときなどには融資を受けるのが一般的な方法です。創業融資の場合、日本政策金融公庫の新創業融資制度を使うことが多く、低金利で長期の融資を受けられます。日本政策金融公庫の場合には融資を受けるまでにどのくらいの期間がかかるものなのでしょうか。

一般的には審査にかかる日数とほとんど同じ

日本政策金融公庫の新創業融資制度やその他の創業時に利用可能な融資制度を利用するときには、申し込みをすると審査を受けることになり、その結果通知を受けたら比較的速やかに融資を受けられる仕組みになっています。そのため、申し込んでから融資を受けるまでにかかる日数はほぼ審査にかかる日数と同じだと考えましょう。つまり、いかにして早く融資できると認めてもらえるようにするかが重要になります。

日本政策金融公庫の融資制度を利用するときにかかる日数は早い場合でも7日程度はかかり、一般的には10日から20日くらいかかるというのが定説です。

ただ、二ヶ月くらいかかって融資を受けられたということもあれば、10日しか経っていないのにだめだったというケースもあります。そのため、早く回答があったからといって良い結果になるとは限らず、いつまでも回答がなかったからといって融資を受けられないというわけではありません。

どのくらいかかるかはケースバイケースだと考えざるを得ないですが、長くなってしまう原因もいくつか知られています。対策を立てられるようにするためにまずは原因になり得ることが何かを確認しておきましょう。

審査が長くなってしまう原因とは

日本政策金融公庫の融資に申し込んだのにいつまでも回答が返ってこない原因としてよくあるパターンは6つあります。

1つ目はとても単純なもので提出した書類に不備があったためです。創業融資の場合に限らず、融資を受けるときには全ての必要書類を正しく整えて提出しなければなりません。

例えば、新創業融資のときには創業計画書や見積書、資金繰り表や法人印鑑証明書、履歴事項全部証明書などが必要です。法人設立届出書の控えを提出し忘れたり、代表者の個人の印鑑証明書の有効期限が切れていたりしたために、不備があったから送って欲しいと言われることがあります。

また、設備投資については見積もりを取ることが必要になっていますが、漏れがあったのを指摘されることもあります。その見積書を取得するのに何日もかかってしまうと遅れが生じてしまうことは否めません。

2つ目は追加提出を求められた書類の準備に時間がかかったためです。不備があったときや疑義があったときにはすぐに融資不可と判定されるわけではなく、追加書類を提出することで検討を続けてもらうことができます。

ただ、書類が揃わないと判定ができないので、容易に時間がかかってしまうとそれだけ遅れが生じます。何度も追加書類の提出を求められることもあるので注意が必要です。

3つ目は事業利益を獲得するモデルが不明瞭で判断が難しかったからです。融資を決定するは返済できる能力があるかどうかを見極める必要があります。

そのためには事業計画を詳しく吟味して理解することが不可欠です。どんなビジネスモデルになっていて、どのようなロジックで利益が生まれるようになっているのかがわからないとまず融資可能とは判断できないでしょう。

わかりやすく記述されていないとそれだけ解読に時間がかかります。文字だけで書かれているケースでは特にビジネスモデルの全体像がわからない、利益モデルがどうなっているかが想像できないといった理由で判断が困難になりがちです。

4つ目は担保価値の確認に時間がかかってしまったためです。新創業融資制度であれば無担保で融資を受けることができますが、日本政策公庫の融資には担保を必要とするものもあります。この場合には担保価値がどのくらいあるのかを試算するのに時間がかかってしまっていたのが問題のこともあります。

担保価値は不動産であれば積算価格から計算するのが一般的ですが、種類によっては判断がかなり難しくなります。典型例として挙げられるのが特許で、どのくらいの資産価値があるのかを算出するのに時間がかかりがちです。

5つ目は融資しないと定められている事業との関連性を疑われた場合です。風俗業やパチンコ店などの場合には融資対象から外されることになります。

ただ、例えばパチンコ店も営んでいて新しい事業を開始したというようなときには会社として関係性がないのかなどの調査もすることがあります。また、事業内容がグレーゾーンに入りそうな場合にも慎重に事業内容が吟味されるので時間がかかってしまうのが一般的です。

6つ目は代表者の信用がないと考えられた場合です。面接を受けたときに態度がおかしいと思われてしまったり、個人として大きな借り入れをしていたりすると信用が疑われてしまいます。

暴力団などとのつながりがないかを念入りに調査する、個人信用情報機関の情報を照会して詳しくリスクが低い相手かどうかを確認するといったことに時間がかかりがちです。また、銀行などで既に融資を申し込んでいて借入額が大きくなっている場合にも慎重に調査がおこなわれるので余計な時間がかかる傾向があります。

スムーズに審査を通過するための準備とは

申し込んでからスムーズに融資を受けられるようにするにはどうしたら良いかは、遅れが生じてしまう原因から考えてみればわかりやすいでしょう。

書類はきちんと整えて提出し、追加提出を求められたときには迅速に対応するというのが基本です。第三者機関に内容を確認してもらってから提出すると不備を指摘されることもあまりないでしょう。

事業内容についてはかりやすく図解したり、補助資料を付けたりするとスムーズです。内容がわかりやすいかどうかは自分ではわかりにくいので、やはり第三者機関に見てもらって判断するのが良いでしょう。

担保については価値評価に役に立つ客観性のある資料を添付すると評価を円滑に進めてもらえます。融資対象外の事業との関連性については事業内容を説明するときに比較をして違いを明確に示すのが効果的な対策です。信用情報については覆しようがありませんが、せめて真摯な態度で面接を受けましょう。

このような対策をするだけで融資決定までの期間はかなり短くなります。審査をする立場になってどんな資料があると良いかを考えてみるようにしましょう。

 

日本政策公庫の審査にかかる期間は7日から20日くらいが一般的ですが、もっと長期化してしまうこともあります。長期になったからといって融資を受けられないとは限りませんが、スムーズに審査をしてもらえるように準備をしておくのは大切です。

一般的な原因に応じた対策を講じるのが最も重要になります。創業支援をしている第三者機関に相談してサポートをしてもらうと事業内容のわかりやすさや書類の不備の有無などを詳しく確認してもらえます。

融資額に応じた手数料を支払うことにはなりますが、上手に活用することでスムーズに融資を受けられるようになるでしょう。できるだけ早く融資を受けたいときには積極的に活用するのが賢明です。

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